最近、仕事で外出すると、帰りに近くに神社は、ないか探す癖がやや中毒化しておりますが、そんな中本日初めて訪れた地それは、荒川、新三河島。
打合せの帰りに立ち寄らせていただいた荒川区にある三峰神社
御祭神:イザナギノ、イザナミ、大口真神
その隣に、不動明王を祭ってあるという、見事に神と仏が並んでいる神仏習合を象徴するような光景はとても珍しく感じました。
三峰神社
御不動さま
お不動さんに纏わる、言い伝えが、ドラマのよう。
要約すると、仏道に励んでいたイケメンの好青年、光三郎がとある日、
とても美人な女性お絹に恋をするが、ある日お絹は、とある男性から
交際を迫られ、そのままそのお絹の家族を殺してその男性は、お絹を
連れ去ってしまった。光三郎はお絹やその家族を守れなかった不甲斐なさに
落ち込み、もうこのような俗世は捨て、仏門に専念すべく精進することにしたが
数年後に吉原の遊郭の行列の中にお絹を発見するお絹は、その後
男性により、遊郭に売られてしまっていた。それを知ってしまった光三郎は
またお絹に近づくが、仏門の道を選んだ、その煩悩との試練、葛藤が自らの身体に負担をかけ耳が落ちてしまったり、体が動かなくなるような病になってしまう。
このままではいけないと思い、自分の袈裟を下地に建てたのがこの
御不動さんとのことでした。
この人間臭いドラマ。たまらんと思いながらも訪れた地は、お不動の前には
おちょこが並んでいてお水かお酒がしっかり入っていた。これは
おそらく毎日に近いほど、頻繁にお参りしている人がいる証拠。
もうひとつ、三峰神社とならんでいるのもこれも興味深い。おそらく神社が先に
あってそこに御不動さんが建ったのかもしれない。
神社の歴史はどこにも掲載されていないのがさらに気になる。
私がちょうど三峰神社のほうで、「この度神様のお手伝いをさせていただくことになりました。おみしりおきを・・・」と少し声を出して伝えているところにちょうどおばあさんがおひとりでお参りに来ていました。おそらく常連さんなのか、三峰神社、お不動さんの順番に参拝するような段取りで、動いている印象をうけました。私がどいたら、お不動さんに参ろうとしていたのを中断し先に神社のほうに来たので。
とにかく不思議な空間でした。
そして、帰り道。
イヤフォンでサラブライトマンのBGMを聞きながら、
夕日と荒川とコロナウイルスの自粛ムードの街並みを歩きながら
耳で音楽を聞け、豊な心になれるのは、有難いことと。光三郎の想いをはせリングしながら、新三河島に駅に向かいました。先日耳かきやりすぎて耳を痛めていたので
耳にも優しくなろうとも思いました。